ある診察室の風景
自分の診断名が腑に落ちない。いつしかそんな気持ちを抱くようになった。
自分の診断名が腑に落ちない。いつしかそんな気持ちを抱くようになった。
傷はいつか癒えるが、痛かったことまでは忘れられないし、忘れたくないと思う。そんなことをずっと何年も考えている。
ずっと心に焼き付いている心象風景がある。浪人時代、ある事情から上京し、通っていた予備校の借り上げていた物件に住んでいた頃の記憶。 東京のはずれにあったそこ。目の前の道路は道幅の割に交通量が多く、夢の島に向かうトラックの轟...
誰かに助けを求めることは悪いことだろうか。 自分の問題は本当に自分ひとりで解決しなければならないのだろうか。
長いこと治療を受けるなかで、僕はトラウマや障害が自分のアイデンティティになっていたことに気づくことになる。そのことについて、少しだけ振り返ってみたい。
精神疾患の親を持つ子どもたちに向けて、絵本という形でメッセージを送り続けているNPO法人「ぷるすあるは」。重要なことである反面、子どもへの伝え方が難しい心の病について、独自のアプローチからの支援を行っています。
去る8月21日に一冊の本が出版されました。タイトルは「人は、人を浴びて人になる」。著者は児童精神科医である夏苅郁子氏。自身も心に多くの傷を負った著者が、人とのふれあいの中で生きる選択をしていく道筋が柔らかなタッチの文体で綴られています。
今年の4月6日、NHKのハートネットTVという番組で、「精神疾患の親を持つ子ども」という特集が放送されました。